Ruby CoreをCLionでデバッグモード実行する
CLionでRubyをデバッグする
CLionは、JetBrains製のC、C++用の高機能なIDEです。このIDE上でCRubyをデバッグモードで実行すると、解析や試行錯誤が捗ります。デバッグの様子は、下記のビデオを見てください。
設定方法
1. Rubyのソースコードをダウンロードする
git clone https://github.com/ruby/ruby.git
2. Rubyをmakeする
autoconf ./configure make
3. CLionでMakefileを開く
File -> Open
4. ビルドの設定
Execurableに、minirubyを指定します。
次に、Program Argumentsに、test.rbを指定します。
これでminirubyをコンパイルしてtest.rbをminirubyで実行するように設定できました。
5. .gdbinitの編集
rp
などのruby開発のマクロが使えるようにします。
まず、プロジェクトごとのgdb設定が有効になるようにします。
~/.gdbinit
を作成して下記内容を記述します。’
set auto-load local-gdbinit on add-auto-load-safe-path /
これでruby用の.gdbinitが読み込まれるようになるのですが、このままだとCLionからgdbが起動できません。対策として、ruby用の.gdbinitの最初の行を、下記のようにコメントアウトします。
# set startup-with-shell off
実行してみる
以上で設定は完了です。test.rbにrubyコードを書いたら、そのコードが通るはずのCのコードにブレークポイントを置いて、デバッグ実行をしてみてください。デバッグは、ここの虫のマークを押すと実行できます。